短いながら聴き応え充分。コンサートのオープニングに！

1990年から放送を開始したロボットアニメ「勇者シリーズ」の最終作を飾るのが、1998年に放送された《勇者王ガオガイガー》です。基本的に児童向けに制作された同シリーズにあって、この《勇者王ガオガイガー》は、物語のベースに「竹取物語」をイメージし、緻密に作りこまれた構成が特徴となっており、「勇者シリーズ」の集大成とも言うべき内容で高く評価されました。後にオリジナルビデオによる続編が制作されたほか、玩具類など関連商品が現在でも新規に製造販売されるなど、放送から10年以上経た現在でも根強い人気を誇っています。
この吹奏楽版は、田中公平自筆のオリジナル・スコアを元に杉本幸一が編曲し、田中公平本人が監修。力強いファンファーレの印象的な冒頭、低音楽器による勇壮なメロディ、物悲しげな印象を持つ木管のフレーズなど、子供向けアニメのテーマとは思えないシンフォニックな内容で、この曲を初めて耳にされる方にも曲調の変化を楽しんでもらえると思います。わずか2分程の短い曲ですが聞きごたえは充分で、コンサートのPOPSステージでオープニングを飾るのにふさわしい内容となっています。

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