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【レンタル楽譜】夢中夢の行進曲(朴 守賢)
朴 守賢 作曲 演奏時間 約4:00 グレード 5
曲目解説
夢から覚めたと思ったらまだ夢だった、という夢の中の夢、「夢中夢」。この作品は不思議な夢中夢の階層を覚醒に向けて彷徨い進む「行進曲」です。
第一マーチ、第二マーチ、そしてトリオというトラディショナルなマーチの進行に倣って、この曲の場合は、第一、第二、第三の夢と進行します。それぞれの夢の谷間にはブリッジが設けられ、不安定な夢と夢の狭間を橋渡しします。イントロから全編に渡る要所で、覚醒を促す刺激的なトゥッティの打ち込みや、混沌を表すような半音階が多用されています。
また、第一の夢は短3度を中心に作られており、同様に第二が長3度、第三が完全4度と、音程間隔が半音ずつ広がり、それぞれのマーチ(夢)のキャラクターに影響しています。
夢の階層を登るごとに歪んで行く時空で、やがてフレーズの時間感覚が伸び縮みする「夢の混乱」(増4度)が起きます。混乱の果てに、マーチにも関わらず激しい変拍子でリズムが打ち込まれて行き(しかし実はちゃんとオンビートで行進している)、終には、完全5度により、何事もなかったように曲(夢)は終結(覚醒)します。
現代的なマーチの開発の為に2010年に作曲し、2014年10月、ISCM(国際現代音楽協会)の音楽祭「World Music Days」に入選。ポーランドにて空軍音楽隊により初演されました。(朴 守賢)
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夢から覚めたと思ったらまだ夢だった、という夢の中の夢、「夢中夢」。この作品は不思議な夢中夢の階層を覚醒に向けて彷徨い進む「行進曲」です。
第一マーチ、第二マーチ、そしてトリオというトラディショナルなマーチの進行に倣って、この曲の場合は、第一、第二、第三の夢と進行します。それぞれの夢の谷間にはブリッジが設けられ、不安定な夢と夢の狭間を橋渡しします。イントロから全編に渡る要所で、覚醒を促す刺激的なトゥッティの打ち込みや、混沌を表すような半音階が多用されています。
また、第一の夢は短3度を中心に作られており、同様に第二が長3度、第三が完全4度と、音程間隔が半音ずつ広がり、それぞれのマーチ(夢)のキャラクターに影響しています。
夢の階層を登るごとに歪んで行く時空で、やがてフレーズの時間感覚が伸び縮みする「夢の混乱」(増4度)が起きます。混乱の果てに、マーチにも関わらず激しい変拍子でリズムが打ち込まれて行き(しかし実はちゃんとオンビートで行進している)、終には、完全5度により、何事もなかったように曲(夢)は終結(覚醒)します。
現代的なマーチの開発の為に2010年に作曲し、2014年10月、ISCM(国際現代音楽協会)の音楽祭「World Music Days」に入選。ポーランドにて空軍音楽隊により初演されました。(朴 守賢)