この作品は神奈川県綾瀬市立北の台中学校、大城美恵先生の委嘱により作曲されました。
『微分音』とは平均律上、半音よりも狭い音程の事です。半音の1/2である四分音、半音の1/3の六分音など,色々ありますが、この作品ではそこまで厳格に微分音の音程を求めていません。その理由は、この微分音を理解することによって、平均律、純正律に於ける正しい音程を出すことが出来るようになる事が第一目的だからです。ですから、ある審査員が仰った様な「中学生に微分音のような難しい事を要求するのは如何なモノか」という意見は全くの的外れであります。実際、この作品を初演した団体の皆さんは、この微分音を理解することによって、今まであまり良くなかったイントネーションがかなり改善されました。また、クラスターに於ける各楽器のバランスを瞬時に取れる様になると、通常使われる3和音などのバランスも取りやすくなります。「音密度収束と拡散」これを理解することによって音楽の時間経過、つまり横の流れと、音高（縦の積み重なり）これらの音密度の変化によって、音楽表現は大きく変わってくる、という事を体得できるようになります。（天野正道）




楽器編成
1st Flute
2nd Flute / Piccolo

1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭

1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭

1st & 2nd Horn

1st Trumpet
2nd Trumpet
3rd Trumpet

1st Trombone
2nd Trombone
3rd Trombone

Euphonium
Tuba

Timpani
Percussion 1
Suspended Cymbals
Clash Cymbals
Vibraphone
Wind Chime
Cowbell
Wine Glass
La Donna Chime
Percussion 2
Marimba
La Donna Chime
Percussion 3
Bass Drum
Triangle
Tam-tam
Percussion 4
Snare Drum
4 COncert Toms
Tambourine
Triangle
Tam-tam
Wood Block

Piano