アニメのサントラを超えたシンフォニックで重厚な響き

伝説的SFロボットアニメ《トップをねらえ！》は、後に「エヴァンゲリオン」を世に送り出したガイナックスにより1988年に制作されました。「ガンダム」「イデオン」といった80年代ロボットアニメの作風に、キャラクター、パロディなどの要素を盛り込みつつ、庵野秀明や岡田斗司夫といった豪華スタッフ陣によって練り上げられた本格的なストーリー展開で、オリジナルビデオのみでの発売ながら、多くのアニメファンから傑作として評価されました。「ガンバスター」とは、同アニメに登場する宇宙戦艦「バスターマシン1号」「同2号」が合体変形して稼働する巨大ロボットの名称であり、まさに同アニメを象徴する存在であるともいえます。音楽を担当したのは、当時新進気鋭の作曲家・田中公平。非常にシンフォニックで重厚な音楽が、宇宙戦争をテーマとした同作の存在感をより強固なものにしています。同作および続編の《トップをねらえ2！》のサウンドトラックを元に、作曲者自身の構成（作曲）によって書かれたのが、約11分半のオーケストラ作品である「ガンバスター交響詩」です。2013年2月にスウェーデンで初演され、同年7月には台湾で再演、いずれも好評を博しました。
この吹奏楽版は、田中公平自筆のオリジナル・スコアを元に杉本幸一が編曲し、田中公平本人が監修。原曲のオーケストラ版の持つ壮大さや緊迫感を忠実に再現しました。もはや「アニメーションのサウンドトラック」という枠に収まらないスケール感と音楽性で、コンサートのメインプログラムはもちろん、コンクールの自由曲としても演奏可能です。

※この楽曲はレンタル楽譜として扱っておりましたが、販売楽譜に移行致しました。

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