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【レンタル楽譜】コンコルディア(長生 淳)
長生 淳 作曲 演奏時間 約13:00 グレード 5
曲目解説
この曲は、文教大学吹奏楽部より委嘱を戴き、2014年のサマーコンサートに向けて書き下ろしたものです。ご依頼にあたって曲の方向性について相談する中で、「人間愛」「部活動の、家族のような暖かい雰囲気」「出藍の誉れとなるよう、日々成長を」といった言葉を戴きました。これらから受けた印象を基として、主要な楽想を考えていったのですが、こういった暖かい情緒だけである程度の長さの曲を構成しようというのは、いささか難しいところがあります。
そこで、楽曲的には必要になってくる相反する要素を、主題(人間愛)とどう結びつけるか。といったことを考えつつ書き進める中で、カエサルと同時代の歴史家・サッルスティウスの言葉、'Concordia res parvae crescunt, discordia maximae dilabuntur.'というのに出会いました。前半は「調和によって小さなものは成長する」という意味です。
'Concordia' は文法的には手段の奪格というのになるそうで、「調和によって」にあたります。後半は「不調和によって、もっとも大きなものも減衰する」という意味で、曲はこの調和と不調和の対比を主眼に、調和によってえられる素晴らしい世界への憧憬を交えて進んでゆきます。(長生 淳)
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この曲は、文教大学吹奏楽部より委嘱を戴き、2014年のサマーコンサートに向けて書き下ろしたものです。ご依頼にあたって曲の方向性について相談する中で、「人間愛」「部活動の、家族のような暖かい雰囲気」「出藍の誉れとなるよう、日々成長を」といった言葉を戴きました。これらから受けた印象を基として、主要な楽想を考えていったのですが、こういった暖かい情緒だけである程度の長さの曲を構成しようというのは、いささか難しいところがあります。
そこで、楽曲的には必要になってくる相反する要素を、主題(人間愛)とどう結びつけるか。といったことを考えつつ書き進める中で、カエサルと同時代の歴史家・サッルスティウスの言葉、'Concordia res parvae crescunt, discordia maximae dilabuntur.'というのに出会いました。前半は「調和によって小さなものは成長する」という意味です。
'Concordia' は文法的には手段の奪格というのになるそうで、「調和によって」にあたります。後半は「不調和によって、もっとも大きなものも減衰する」という意味で、曲はこの調和と不調和の対比を主眼に、調和によってえられる素晴らしい世界への憧憬を交えて進んでゆきます。(長生 淳)