無調と複雑なリズムで表現される“狂気”と、対比する“悲しみ”は驚くほどシンプルに。

中〜上級者向けの作品です。

【曲目解説】
「INSIDE -狂気に潜む一つの悲しみ（木管打楽器八重奏版）」は、相模女子大学高等部吹奏楽部（神奈川県）の委嘱作品として2018年の夏に作曲され、同年10月に行われた第19回相模原支部アンサンブルコンテストにて初演されました。
元々は同大学中学部吹奏楽部の委嘱作品として作曲された吹奏楽作品でしたが、高等部からの演奏の要望が多かった事もあり、木管打楽器八重奏版として補筆・改訂いたしました。

後を絶たない世の中の傷害事件。犯罪を犯してしまった人間の狂気的な感情を始め、その人間の生い立ち、辛く悲しい過去、ごく普通の人間が犯罪を犯す原因となった世の中を取り巻く社会問題など、その人間の内側-INSIDE-を音楽で表現しています。
この作品を演奏・聴いて下さった方に少しでも「何か」が伝われば幸いです。

演奏上の留意点として、Percussionは2段の中にいくつもの打楽器が書かれていますが、【Drums】で統一して1人で演奏して下さい（例えば【Bass Drum】はキック、【3 Toms】はドラムのタムというように）。