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【クラリネットとピアノ】月の光に魅せられて (C.ドビュッシー・朴守賢)【販売楽譜】
クラリネットとピアノ / C.ドビュッシー・朴 守賢 作曲 演奏時間 約4:00
3,960円(税込)
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CSP-007
【クラリネットとピアノ】月の光に魅せられて (C.ドビュッシー・朴守賢)【販売楽譜】

クラリネットとピアノ / C.ドビュッシー・朴 守賢 作曲 演奏時間 約4:00

クロード・ドビュッシーのピアノ作品から、「ベルガマスク組曲」の第3曲「月の光」をモチーフとしたファンタジックな小品。
澄んだ夜気と月影のイメージに、クラリネットとピアノの音色がよく合います。



【楽曲解説】
 クラリネット奏者の李胎蓮(り・てりょん)氏の委嘱により2016年3月に作曲、同年4月に李氏のリサイタルでオープニング・ピースとして初演されました。(ピアノは崔理英氏。)
 李氏のご要望は、「ドビュッシーの《月の光》(「ベルガマスク組曲」より第3曲)の”最初のメロディー”が好きなのでそこを演奏したい」、「中間部は《月の光》じゃなくて何かオリジナルの音楽」、「再現部で再び《月の光》!」「ふんわりクラリネットで始まり、クラリネットで終わる」という、ユニークなものでした。加えて、李氏からはこのリサイタルについて、ご自身のこれまでのクラリネット人生を凝縮するようなプログラムで、大切な家族や仲間と共有したいという想いを聞いておりました。

これらを踏まえ、まず最初の「《月の光》の部」では、クラリネットを習い始める時に最初に吹くであろう開放のソ(実音F音)から、クラリネットを初めて手にした時のようなイノセントな静けさから始まるように書きました。ピアノは徐々に原曲に近い響きでそっと入り込み、やがてほぼ原曲の形で主導権をとり、クラリネットは装飾的になります。
 オリジナルで創作した中間は、8分の12拍子でPi mosso。爽やかで陽気な春の気分を表します。何となくドビュッシーのフランスの薫りと東洋的な薫りを融合させるよう試みました。その融合の雰囲気を纏いながら再現部では再び《月の光》が帰ってくるのですが、ピアノは韓国朝鮮のリズム系「チャンダン」を彷彿とさせる伴奏で、クラリネットのメロディーも少しずつ様相が違います。

 李氏のご要望ですと、エンディングは再びクラリネット独奏で終わるのですが、別のアイデアも浮かび、この作品ではエンディングを2パターン用意しました。1つ目の終止線で終わっても良し(クラリネットだけで終わる)、その後の小節にそのまま進みピアノと共に終わるも良しです。

 タイトルについて、勿論ドビュッシー先生の「《月の光》に魅せられて」ということでもありますし、私は元来月をこよなく愛していますので(月にまつわる作品も多いです)、「月の光(そのもの)に魅せられて」ということでもあります。(朴 守賢)



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