曲目解説
　この曲は佐倉市民音楽ホールの委嘱で書いたものです。佐倉市は自然に恵まれ、春の桜もきれいであることを知り、桜をテーマに作曲することにしました。思い出すと学生時代、入学式や新学期の心が浮き立つような季節はいつも桜の咲く頃であり、若人達の晴れやかな門出を桜の花が祝福してくれていました。この曲名は、その桜と佐倉をかけてもいるわけです。
　曲は二つの主題からなり、最初の主題は懐かしさを、第二の主題は楽しさを表しています。どちらの主題も歌いやすいメロディックなものですから、演奏の仕方は多様でいろんなアプローチが出来ると思います。途中、春の嵐で桜が美しく舞い散るような部分もありますが、描写音楽ではないので特別意識しなくてもよいでしょう。
　皆様が感じたままに演奏してください。
（真島俊夫）