小編成バンドのニーズに応え、15人から演奏可能な楽曲です！
21世紀の吹奏楽「響宴XVI」委嘱作品。

曲目解説
この作品は、副題にあるように架空のゲームファンタジーのストーリーに沿った音楽作りを試みた作品です。聴く方々には物語の内容を想像して楽しんでいただければと思います。楽譜では曲の各部分に以下のような場面タイトルがつけられています。冒頭「遙かなる鐘の音（ね）」は遠い彼の地で鳴る鐘の音を想う音楽。続く「フランチェスカの伝説」は8小節ほどのささやかな音楽。「聖少女フランチェスカ」では少し物悲しい旋律とハーモニーがたっぷりと展開します。一転して物語の主役となる男たちの荒々しい音楽はロックのテイストを入れて作曲した「荒ぶる男たちの歌」。ピアノとティンパニーのリズムに導かれて主題が登場します。ここには声や足踏みも入れたいところです。次はテンポを一気に上げて「急げ、約束の地へ」。スピード感あるハイハットの刻みがポイントです。続く「誓いのファンファーレ」はわずか4小節の音楽。幾多の困難の末たどり着いた聖地にある鐘と、千年の時を超えてその鐘を鳴らす者を待ち続けたフランチェスカへの宣誓。最後はコラール的な音楽で「フィナーレ」。ラストには地上の平和と祝福を願う人々の声やフランチェスカの鐘の音が聴かれます。（内藤淳一）