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かぐや 〜金管八重奏のための幻想曲 【金管8重奏-アンサンブル楽譜】
三澤 慶 作曲 演奏時間 約5:00
5,280円(税込)
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CEM-095
かぐや 〜金管八重奏のための幻想曲 【金管8重奏-アンサンブル楽譜】

三澤 慶 作曲 演奏時間 約5:00

古来より人類が想いを馳せた月の「静」と「動」の二面性を表現。
ユーフォ、チューバ、トロンボーンにソロの魅せ場があり、加えてトランペットが高らかに華やぐ上級者向けの金管8重奏曲。
イントロが二通りあり、どちらを選んで演奏しても構いません。


【曲目解説】
東海大学付属高輪台高等学校吹奏楽部・東京隆生吹奏楽団委嘱作品。

古来より我々人類は夜空を見上げ、そこにぽっかりと浮かぶ月とともに歴史を歩んできた。夜闇を照らし、潮の満ち引きを司り、また、我々の思想・芸術に大きな影響を与えた月に、我々は別世界の存在までも空想した。

しかし、このように常に身近にあった「宇宙で一番近い天体」である月について、実は我々はその一面しか知らない。
月には地球との相互の潮汐力の作用の兼ね合いで「潮汐ロック」が働いており、常に同じ面を地球に向けているため、「月の裏側」は地上からは直接観測できないのである。

そんな月に想いを馳せた本作は、「我々の知っている月」の描写、つまり「静」の象徴としての既視感と、「我々の知らない月」への空想、つまり快活で変化に富んだ「動」の象徴としての世界観との対比を通し、ひいては物事の、または人間の「二面性」を表現している。

古来より我々が幻想を抱きつつ見上げた月も、科学の進歩とともに「現実」として我々の手の届くものとなりつつある。
JAXAの月周回機「かぐや」に搭載されたハイビジョンカメラが捕らえた月の地平線から登る「満地球の出」の映像の息を呑むほどの美しさに我々の地球の奇跡を気付かされる。

一方で、アメリカ、日本をはじめとする西側諸国ではアポロ計画以来引き延ばされていた月への有人探査、および長期滞在の計画への熱がここ数年、にわかに再燃している。「アルテミス計画」がそれである。計画実現の機運が高まっている要因としては、宇宙開発計画、ことに月面探査に対して猛烈にペースを上げている中国やインドなどとの開発レースが強く影響している。

古来より人々が想いを馳せた「月」がもはや人類の宇宙開発競争や利権争いのターゲットとなっているのである。

我々の地上での争いを「月」は380,000kmの上空から何を想って見下ろして来たのだろう…(三澤慶)

※「Extra Intro」の3小節間は、練習番号「A」からスタートのオリジナル版に委嘱団体からの要請があり加筆したものです。
この3小節間は月の誕生についての有力な説である「ジャイアン・トインパクト」(原始地球が巨大な天体の衝突のよって一度崩壊し、その残骸が再び互いの重力によって集まる際に、地球と月に分かれた、というもの。)の様子を描写したものです。
どちらを選択して演奏しても構いません。

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