磨きぬかれた伝統のシンフォニックサウンドが解き放つ、圧巻の「祭」

最高峰の技術と確かな音楽性で躍進しつづける神奈川大学吹奏楽部。 2007年の定期演奏会でもその実力を如何なく発揮しました。佐村河内 守の「吹奏楽のための小品」では、三味線をはじめとした日本古来の伝統楽器と吹奏楽とが見事に融合を果たしました。オルガンの独奏から始まるサン=サーンスの珍しい作品や真島俊夫の叙情感溢れる作品にも注目です。「ローマの祭」は色彩感豊かな音楽を綿密なアンサンブルと熱い表現で、聴衆に深い感銘を与えました。
音楽に対し真摯な姿勢で創り上げられた神大サウンドが魅了して止まない、至高の一枚です。


●曲目●

[1] 科戸の鵲巣 -吹奏楽のための祝典序曲- (中橋愛生)

[2] 「いろはくどき」による変奏曲 宮崎県佐土原町民謡「いろは口説き」の主題による3つの変奏曲 (真島俊夫)

[3] 吹奏楽のための小品 (佐村河内 守)

[4] サルスエラ「ルイス・アロンソの結婚」より間奏曲 (ヘロニモ・ヒメネス)

[5],[6] 糸杉と月桂樹 (カミーユ・サン=サーンス)

交響詩「ローマの祭」 (オットリーノ・レスピーギ)
[7] I. チルチェンセス
[8] II. 五十年祭
[9] III. 十月祭
[10] IV. 主顕祭

[11] 行進曲「わかくさ」 (兼田 敏)


オルガン([5],[6]):江尻弘子
指揮:小澤俊朗
神奈川大学吹奏楽部

2007年1月6日 東京芸術劇場大ホールにてライブ収録