待望の土気シビック8作目は、吹奏楽の魅力を十二分に聴かせる充実のプログラムと全力を出しきった究極のパフォーマンス。土気シビックならではの豊かなスケール感と勇壮なサウンドは、年々輝きを増しています。
1曲目は、C・T・スミスの超難曲「華麗なる舞曲」で始まり驚かされます。「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」と同様、名手揃いのアメリカ空軍バンドのために書かれたこの曲は、高度な技術と、タイトルどおり華やかでエキサイティングな曲です。キャンプハウスの「夜を守る友」は、児童虐待という社会問題に対する激しい憤りと、子供たちへ向けた讃美、希望が表現された隠れた名曲です。新進気鋭の作曲家・樽屋雅徳の新作も注目。世界一周を目指した大航海の途中で死んでしまったマゼランが、もし生きていたなら…という未知の世界をイメージした壮大な作品。土気シビックならではのサウンドが物語をドラマティックに描いています。
今回のゲストは村田陽一。名実ともに日本を代表するトロンボーン奏者であり、作曲家・アレンジャーとしてもジャンルを問わない多岐な活躍は言うまでもありません。村田自身の作品「チェンジ・オブ・カラーズ」と、「サマータイム」のニュアンス豊かなプレーは聴き手を一気にひき込んでいきます。土気シビックとの夢の共演から生まれる熱い音楽は、誰もが興奮を抑えきれないでしょう。


1. 華麗なる舞曲 (クロード・T・スミス)
2. トッカータとフーガ ニ短調 (ヨハン・セバスティアン・バッハ／編曲：エリック・ライゼン)
3. マゼランの未知なる大陸への挑戦 (樽屋雅徳)
4. 夜を守る友 (マーク・キャンプハウス)
5. パンチネロ (アルフレッド・リード)
6. チェンジ・オブ・カラーズ (村田陽一)
7. サマータイム (ジョージ・ガーシュウィン／編曲：真島俊夫)
8. サザンオールスターズ・メドレー (桑田佳祐／編曲：杉本幸一)

指揮:加養浩幸
トロンボーン:村田陽一（[6],[7]）
演奏:土気シビックウインドオーケストラ

2004年2月14、15日　芝山文化センターにて収録