崇高なたたずまいを見せる白鳥の湖、天野正道の最新作に注目。

2002年全日本吹奏楽コンクール全国大会で、堂々の金賞を獲得した創価グロリア吹奏楽団。第17回定期演奏会でもその実力は存分に発揮され、東京芸術劇場の客席を埋め尽くした聴衆を圧倒的なグロリアサウンドで魅了しました。注目の天野正道委嘱作品は、題名の「愛の形が万華鏡のように変化する」かのように、多彩な色彩と旋律が、まさに万華鏡(カレイドスコープ)のように移り変わる秀作です。
藤原亜美をソリストに迎えた共演では、藤原が得意とするポーランドの作品に取り組み、大胆かつ繊細なタッチを魅せています。メインは「白鳥の湖」。佐川聖二の棒から紡ぎだされる音楽は、崇高なたたずまいの中、格調高く歌い上げています。

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指揮/佐川聖二
秋田県出身。1975年東京芸術大学器楽科卒業、1977年同大学院卒業。1980年には文化庁海外研修員としてウィーンに留学、クラリネットを北爪利世、千葉国男、三島勝輔、A.プリンツの各氏に師事。1976年より東京交響楽団首席クラリネット奏者を務め、2001年6月に退団。その後、主に指揮者として活動を続け、創価グロリア吹奏楽団をはじめ、グラールウィンドオーケストラ、文教大学吹奏楽部を吹奏楽コンクールに於いて全国大会「金賞」に導く。また、東京クラリネットアンサンブル、「佐川聖二クラリネット五重奏団」を結成し定期的に室内楽演奏会を開くなど、室内楽やソロ活動でも活躍中。尚美学園大学講師、秋田大学非常勤講師。

ピアノ/藤原亜美
札幌市出身。東京芸術大学付属音楽高校から同大学に進み、1986年に卒業。また、同年、パリ国立高等音楽院を審査員満場一致のPremier Prix(1等賞)で卒業。現在日仏においてピアノソロや室内楽で演奏活動をしている。

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●曲目●

[1]ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ (天野正道)

[2] エンデュランス (ティモシー・マー)

[3] パガニーニの主題による変奏曲 (ヴィトルト・ルトスワフスキ)

バレエ音楽「白鳥の湖」op.20より (チャイコフスキー/編曲:淀 彰,瀬尾宗利)
[4] 序奏
　　第1幕より
[5] 情景
[6] ワルツ
　　第2幕より
[7] 情景
[8] 四羽の白鳥たちの踊り
　　第3幕より
[9] 情景
[10] スペインの踊り
[11] ハンガリーの踊り
[12] ナポリの踊り
　　第4幕より
[13] 情景
[14] フィナーレの情景

[15] 「母」(2003年ヴァージョン) (松原真美,松本真理子/編曲:大村一弘)

藤原亜美 (ピアノ)

指揮:佐川聖二
演奏:創価グロリア吹奏楽団

2003年2月9日 東京芸術劇場 大ホールにて収録