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【レンタル楽譜】Bye Bye Violet(井澗昌樹)
井澗昌樹 作曲 演奏時間 約9:00 グレード 4
曲目解説
一つの玩具がどれほどの思い出を作り上げたか、一つの芸術作品がどれほどの感情を呼び起こしたか、一人の人間がどれほどの足跡を残していったか。だから、何かを失うとき、たった一つ、或いはたった一人を失うと云うことは大凡あり得ない。必ず、同時的に手をすり抜けていくものがある。
“ Violet ”は、 ヴェルディの歌劇「椿姫」の悲恋が強く匂い立つ言葉、何ともドラマティックな響き。スミレ、菫色と訳されるのが本来的だが、しばしば紫を指す単語として用いられる。日本に於いては、古来より多くの歌人がこの色にとても私的な意味合いを込めてきた。色を愛したか、音を愛したか… “ Violet ”には、どこか気紛れな哀しみと、手の届かない美しさがあると、私は思う。
なお、本作品は 2010年9月に、早川嘉彦指揮、兵庫県立伊丹高等学校吹奏楽部によって、同校第88回定期演奏会にて初演されました。(いたに・まさき)
※本作品の正式表記は『Bye Bye Violet』ですが、やむを得ず片仮名で表記する場合は『バイバイ・ヴァイオレット』として下さい。
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一つの玩具がどれほどの思い出を作り上げたか、一つの芸術作品がどれほどの感情を呼び起こしたか、一人の人間がどれほどの足跡を残していったか。だから、何かを失うとき、たった一つ、或いはたった一人を失うと云うことは大凡あり得ない。必ず、同時的に手をすり抜けていくものがある。
“ Violet ”は、 ヴェルディの歌劇「椿姫」の悲恋が強く匂い立つ言葉、何ともドラマティックな響き。スミレ、菫色と訳されるのが本来的だが、しばしば紫を指す単語として用いられる。日本に於いては、古来より多くの歌人がこの色にとても私的な意味合いを込めてきた。色を愛したか、音を愛したか… “ Violet ”には、どこか気紛れな哀しみと、手の届かない美しさがあると、私は思う。
なお、本作品は 2010年9月に、早川嘉彦指揮、兵庫県立伊丹高等学校吹奏楽部によって、同校第88回定期演奏会にて初演されました。(いたに・まさき)
※本作品の正式表記は『Bye Bye Violet』ですが、やむを得ず片仮名で表記する場合は『バイバイ・ヴァイオレット』として下さい。