曲目解説
母校である福井県立金津高等学校の創立30周年記念として委嘱を頂き、記念式典において同校吹奏楽部（指揮/顧問 浅井裕規）によって2012年に初演されました。
タイトルの「Odyssey」は、「遥かなる旅、長い冒険」などという意味があります。在学している高校生へ向け、一人一人の夢や目標に向かって真摯に向き合ってほしいこと、困難があった時も一つ一つ乗り越えてほしいことを、彼らの将来を遥かなる旅に喩え、この曲を書きました。

曲は、金管楽器のファンファーレで始まります。このファンファーレで提示される音程（Es、D、B、C）は、曲中さまざまところで出てきます。この曲の主題となる木管楽器による付点が特徴の旋律、Jのクラリネットの歌う旋律、そして冒頭のファンファーレ、これら3つの旋律が様々な関わり方をしながら展開していきます。
大きな流れを捉えながら演奏して頂けたら幸いです。（堀田庸元）