曲目解説
浜松交響吹奏楽団創立40周年記念委嘱作品として、2013年に作曲。同年4月28日、浅田亨さんの指揮により初演されたものを、今回の録音の為に改訂、このCDの演奏が改訂版初演となります。
創立30周年記念「ライフ・ヴァリエーションズ」〜生命と愛の歌、以来10年ぶり2作目の浜響吹委嘱作品。「人間」を描いた前作に対し今回は、、、、
人間の力で避けられる（可能性のある）人災（民族紛争、戦争...）に対し、 大震災を経て気づかされたのは、人間は自然・地球・宇宙のサイクルの中で生かされているという、当たり前のこと。
これは生活だけでなく、音楽（吹奏楽）にも当然通じます。自分の趣味・感覚・物語的理解...のように、人の力が先行するところから、自然に寄り添い響き合う姿に耳を傾けたい、それがこの題名に繋がっています。この10年苦しい時期を経験し、その後、確実に変化し新たな道を歩む、浜響吹の姿をも重ね合わせていることは言うまでもありません。
作品は、大地から何かが芽生えるように、次第に明るさを増ししていき、しかし順風には終わらない人間の力との戦い、というイメージで構成されています。（鈴木英史）