曲目解説
群馬県の邑楽館林地区吹奏楽連盟の創立30周年記念曲として2011年に作曲しました。
30周年記念と言う事で「3」にちなんだ曲と言う依頼でした。まず、浮かんだのが「3本の矢」「三位一体」などですが、「3本の矢」ですと毛利元就と結びついて、曲の印象が和風になってしまい祝典的な曲から遠ざかってしまうので、「三位一体=Trinity」のイメージで書く事にしました。「三位一体」と言ってもキリスト関係ではなく、「音楽の三要素　旋律、和声、拍子（一般的に）」や「吹奏楽では、木管、金管、打楽器で、3グループ寄れば文殊の知恵」など、内容的には「3本の矢」的（3つの要素が結びあって強靭な力を出す）に近くなりました。基本的には祝典序曲ですので、華やかで明るい曲です。冒頭のEuph.のソロのモチーフが曲全体に使われている他、3小節フレーズになったり、ベースラインがメロディーとして再現されたりしますので、曲の仕組みや構成を楽しんでいただければ嬉しいです。（福島弘和）