難易度は高いものの中高校生でも取り組めます

曲目解説
この作品は明治大学付属明治高等学校吹奏楽班の指揮者である鈴木正人氏の委嘱により作曲され、同吹奏楽班によって初演されました。
タイトルどおり、序奏を含むソナタ形式で書かれています。曲冒頭から練習番号Bまでが序奏部。Bからの導入を経てCからが第一主題と確保。対旋律には序奏部のモティーフが用いられています。第一主題のフィギレーションを用いたDからの経過句を経てEから第二主題。セオリー通り平行調に転調。Fの経過句を経てGから第二主題の確保。Hからの小コーダで提示部終了。Iからの展開部は序奏部のテンポから始まりKで再びアレグロ。主に第一主題のモティーフを用いての展開を経てNから再現部。第一主題の再現、経過句の再現を経てPからは第二主題の再現。第二主題はセオリー通り主調再現。Qからの第二主題から敷衍（ふえん）された経過部を経てRからの小コーダに入り、Sからの大コーダで曲は閉じられます。
Tからのテンポ設定はストリンジェンドしていくやり方と、アラルガンドしていくやり方と二通りのアプローチが出来るようになっています。（天野正道）