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【レンタル楽譜】忠臣蔵異聞(天野正道)
天野正道 作曲 演奏時間 約18:00 グレード 4+
曲目解説
NTT東日本東京吹奏楽団の創立50周年を記念して委嘱され作曲し、2007年7月27日に東京芸術劇場大ホールにおいて山田昌弘氏の指揮、同吹奏楽団の演奏により初演されました。
この吹奏楽団の練習場の最寄りである泉岳寺には、忠臣蔵で有名な浅野内匠頭長矩と赤穂浪士のお墓があるからなのでしょうか、指揮者の山田氏から忠臣蔵を題材にした作品を書いて欲しい、との連絡が入りました。
皆様ご存じのとおり、この日本人なら誰も知っている忠臣蔵は、多くのジャンルで何度も製作されています。今回作曲するにあたり色々資料を調べていき、「異聞」という便利な言葉を付けて、吉良上野介義央と浅野内匠頭長矩と赤穂浪士の両者の立場を客観的に描いていくことにしました。
ただ単にストーリーを追って描写していくのでは能がないので、忠臣蔵を題材とした架空の映画を作り、その映画音楽を作ってそこから交響組曲を編み出す、という事にしました。上映時間は約2時間。曲数はM38-M46※ぐらい。台本を書き、コンテを作ってそれに基づいて作曲していきました。
アヴァンタイトルは意表をついて、浅野殿の墓の前で泣き崩れる家臣達から始まり、妻、瑤泉院の描写。江戸城の俯瞰をバックにタイトル。と映画は進行します。今回お送りする組曲、巻ノ壱は美しい赤穂の自然、吉良のイジメと浅野の苦悩、松の廊下での殺傷事件、と進んでいきます。巻ノ弐は江戸城の俯瞰から始まり、将軍の判決、そして切腹シーン。ここでは瑤泉院、赤穂の自然などが一瞬フラッシュバック。墓前のシーンが再現され、その後敵を欺く大石殿の放蕩三昧と浪士達の不安、と進んでいきます。巻ノ参3楽章は言うまでもなくお決まりのシーンですね。
さぁ、脳内映画のはじまり、はじまり。
※ 通常、映画音楽では制作時に各曲に題名をつけず、「M1」、「M2」などと機械的に振られた番号で呼びます
(天野正道)
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NTT東日本東京吹奏楽団の創立50周年を記念して委嘱され作曲し、2007年7月27日に東京芸術劇場大ホールにおいて山田昌弘氏の指揮、同吹奏楽団の演奏により初演されました。
この吹奏楽団の練習場の最寄りである泉岳寺には、忠臣蔵で有名な浅野内匠頭長矩と赤穂浪士のお墓があるからなのでしょうか、指揮者の山田氏から忠臣蔵を題材にした作品を書いて欲しい、との連絡が入りました。
皆様ご存じのとおり、この日本人なら誰も知っている忠臣蔵は、多くのジャンルで何度も製作されています。今回作曲するにあたり色々資料を調べていき、「異聞」という便利な言葉を付けて、吉良上野介義央と浅野内匠頭長矩と赤穂浪士の両者の立場を客観的に描いていくことにしました。
ただ単にストーリーを追って描写していくのでは能がないので、忠臣蔵を題材とした架空の映画を作り、その映画音楽を作ってそこから交響組曲を編み出す、という事にしました。上映時間は約2時間。曲数はM38-M46※ぐらい。台本を書き、コンテを作ってそれに基づいて作曲していきました。
アヴァンタイトルは意表をついて、浅野殿の墓の前で泣き崩れる家臣達から始まり、妻、瑤泉院の描写。江戸城の俯瞰をバックにタイトル。と映画は進行します。今回お送りする組曲、巻ノ壱は美しい赤穂の自然、吉良のイジメと浅野の苦悩、松の廊下での殺傷事件、と進んでいきます。巻ノ弐は江戸城の俯瞰から始まり、将軍の判決、そして切腹シーン。ここでは瑤泉院、赤穂の自然などが一瞬フラッシュバック。墓前のシーンが再現され、その後敵を欺く大石殿の放蕩三昧と浪士達の不安、と進んでいきます。巻ノ参3楽章は言うまでもなくお決まりのシーンですね。
さぁ、脳内映画のはじまり、はじまり。
※ 通常、映画音楽では制作時に各曲に題名をつけず、「M1」、「M2」などと機械的に振られた番号で呼びます
(天野正道)