一見シンプルな楽譜を、ひとたび奏でれば立ち現れる“微妙/美妙”な音の世界。
寂しさ、優しさ、強さが滲む作品です。最少17人から演奏可能な小編成版。

この曲は元々2016年に書いた「水面に映るグラデーションの空」という吹奏楽曲の終盤に出てくるコラールがもとになっており、そのコラール部分だけを独立させて小品にしたものがこの「星屑パレット」になります。

世界中に起きる様々な事件や災害の裏に多くの涙がいまも流れ続けている。
流した涙が夜空を映す水面に落ちて、星屑となってきらきらと煌めく。
そんな詩的な情景を思いながら書いた曲です。

この小編成版ではBassoon、2nd Trumpet、2nd Horn、String Bassがオプション扱いになっており、またBass ClarinetとBaritone Saxophoneはどちらかがあれば演奏できるようになっています。
練習番号AからOboeにソロがありますが、Fl.1にオシアが書いてある為、Oboeがいないバンドでも演奏する事ができます。
もちろんオプション扱いになっているパートも「必要でない」という意味ではなく、「なくても音楽を損なわず演奏できる」という意味ですので、いる事でより充実した演奏効果が生まれます。
この小編成版では上記のオプション楽器等を抜いて最少17人から演奏する事が可能です。（芳賀 傑）