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パルミラの女王 ゼノビア 【Clarinet and Pianoforte-ソロ器楽曲】
クラリネットとピアノ / 朴 守賢 作曲 演奏時間 約8:00
4,400円(税込)
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CSP-008
パルミラの女王 ゼノビア 【Clarinet and Pianoforte-ソロ器楽曲】

クラリネットとピアノ / 朴 守賢 作曲 演奏時間 約8:00

中東・シリアの地に築かれた都市、パルミラ。
ゼノビアは紀元3世紀頃にかの地に君臨し、「最も傑出し敬虔な女王」と呼ばれました。
古代遺跡の古今に思いを馳せる、ソロ/ピアノともに上級者向けの作品です。



【楽曲解説】
 サキソフォン(アルト/ソプラノ持ち替え)とピアノのための作品として2000年に作曲、その後2009年にクラリネット版を書きました。最初のサキソフォン版を書いた時は音楽大学に在学中で、サキソフォン独奏のために書いた最初の作品になります。クラリネット版は、国際クラリネット協会発刊「The Clarinet」2010年6月号にて楽曲が紹介されました。

 インターネットもまだそこまで普及していなかった当時、新聞の広告に載っていた「世界遺産全10巻ビデオセット」が欲しくて購入し、これらを題材に曲を書こうと思い立ちました。そして、まず前年にクラリネットとピアノ作品で《アクロポリス》という曲を書き、翌年に第2弾として書いたのが今作になります。(結局、世界遺産シリーズはこの2作で終了…。)

 雄大なパルミラの神殿や劇場、門などの遺跡群と、女王ゼノビアの逸話のナレーションに惹かれて、自分の中で描いた異国大河ロマンのようなものを曲に紡ぎました。パルミラは現在のシリアに位置しますが、特段アラビックな音楽要素を使用したりせず、あくまでその時パルミラとゼノビアの映像と伝聞から受けたイメージで作曲しました。曲は、細かくいくつかの音楽が連なりますが、大きくは緩ー急の2つに分かれ、それぞれ祈りと踊りの性質を持ちます。曲は、全体に関わるモティーフを携えた静かなイントロから始まり、夜明け前のような緩徐主題から急激に熱量が上がりカデンツァに突入。流れるようなピアノのアルペジオに乗せて再度主題が歌われた後、戦い前夜の祈祷のようなイメージのフリギア旋法を使用した歌が歌われます。そして後半、急転直下の激しいピアノによって5拍子のプリミティブな踊りが繰り広げられます。その後、2拍子のリディア旋法のミディアムな踊り、ブリッジを挟み、ウォーキングベースが幾分ジャジー風の快速な最後の盛大な踊りで豪快に締めくくられます。(朴 守賢)

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