CEM-073
【混成5重奏】Three Echoes of Ancient Beats (川辺 真)【アンサンブル楽譜】
川辺 真 作曲 演奏時間 約20分(通奏時)
サクソフォーン、マリンバ、種々の打楽器とストリングベースからなる異種混成5重奏曲。
各パート独立性が高く、やや上級者向きの内容です。
【曲目解説】
現在、日本ではマリンバがとても盛んです。もちろん多くの素晴らしい演奏家がいますし、その演奏家に触発されて作曲家も多くの曲を作っています。
私は若いころ短い期間でしたがアメリカに武者修行に行きました。そこであるアメリカ人のマリンバ奏者に日本に素晴らしいマリンバの演奏家がいてレコードを手に入れたいので手を貸して欲しいと頼まれたことがあります。よく考えた末、その演奏家の先生に直接手紙を書いたところ、しばらくしてレコードが届きました。それが縁で先生と文通するようになり、さらにそのことがきっかけで、後年多くのアニメをはじめとする映画やCDの作曲や編曲を手掛けることになりました。
そんなチャンスを与えてくれた楽器「マリンバ」は私にとって特別な存在です。
この曲はあるコンサートのために作りました。そのコンサートは編成が自由だったので、「和」をテーマに日本の原風景をマリンバの木の響きを中心にした小編成のアンサンブルとして描くことを考えました。次にマリンバとよく調和する楽器としてサキソフォンが頭に浮かびました。これは以前よりサキソフォンの様々な音色と人の声に近い表現力がとても好きだったことも影響していると思います。また当初より「和」がテーマであったこともあり、それを表現できる和太鼓を含む打楽器群、そしてそれらを曲としてイメージをふくらませた時、頭の中で常に豪快なコントラバスが全体を支えていることに気付き、「コントラバスはどうしても欲しい」という思いが強くなっていきました。
そんな経過をたどり曲作りを進めていきました。
曲は、3つの楽章からなり、それぞれ、[中くらい] - [ゆったり] - [速く]、という3つの日本のリズムによる組曲という構成になっています。
1曲目は、私たちの心の奥底にある懐かしいメロディーがサックスとマリンバの掛け合いによって提示され、2曲目はマリンバの抑揚のある表現力を、3曲目は打楽器とコントラバスを含む演奏者全員の激しいリズムによる勇壮な日本の祭りの様子をあらわしています。
作った時にあまりにも「和」を意識したため、タイトルはあえて日本語でなく英語で、というのが作った時の気持ちだったので英語によるタイトルをそのまま残しました。
サクソフォンパートは音域的にはソプラノサックスを基準にしています。したがって第1楽章と第3楽章はソプラノを使用することが望ましいですが、アルトでの演奏も可。第2楽章はアルトサックスで演奏するか、またはソプラノで柔らかい音色を思い描いて演奏してくださるのも良いでしょう(その為にスコアはアルトサックスで載せてあります)。(川辺真)
【編成】
第1楽章
Soprano Saxophone in Bb
Marimba
Percussion 1: Suspended Cymbal, Tom-toms or Shimedaiko, Temple Blocks
Percussion 2: Timpani, Bass Drum, Tenor Drum, Small Wadaiko or high pitch percussion, Vibraphone, Wood Blocks, Finger Cymbals, Wind Chime
String Bass
第2楽章
Alto Saxophone in Eb
Marimba
Percussion 1: Suspended Cymbal, Temple Blocks, Triangle, Small Chinese Cymbal
Percussion 2: Vibraphone, Maracas
String Bass
第3楽章
Soprano Saxophone in Bb
Marimba, Bongos
Percussion 1: Small Chinese Cymbal, 4 Toms or Shimedaiko, Temple Blocks, Metal or Chanchiki
Percussion 2: Timpani, Tenor Drum or Small Wadaiko, Bass Drum or Large Wadaiko, Metal or Cowbell
String Bass
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各パート独立性が高く、やや上級者向きの内容です。
【曲目解説】
現在、日本ではマリンバがとても盛んです。もちろん多くの素晴らしい演奏家がいますし、その演奏家に触発されて作曲家も多くの曲を作っています。
私は若いころ短い期間でしたがアメリカに武者修行に行きました。そこであるアメリカ人のマリンバ奏者に日本に素晴らしいマリンバの演奏家がいてレコードを手に入れたいので手を貸して欲しいと頼まれたことがあります。よく考えた末、その演奏家の先生に直接手紙を書いたところ、しばらくしてレコードが届きました。それが縁で先生と文通するようになり、さらにそのことがきっかけで、後年多くのアニメをはじめとする映画やCDの作曲や編曲を手掛けることになりました。
そんなチャンスを与えてくれた楽器「マリンバ」は私にとって特別な存在です。
この曲はあるコンサートのために作りました。そのコンサートは編成が自由だったので、「和」をテーマに日本の原風景をマリンバの木の響きを中心にした小編成のアンサンブルとして描くことを考えました。次にマリンバとよく調和する楽器としてサキソフォンが頭に浮かびました。これは以前よりサキソフォンの様々な音色と人の声に近い表現力がとても好きだったことも影響していると思います。また当初より「和」がテーマであったこともあり、それを表現できる和太鼓を含む打楽器群、そしてそれらを曲としてイメージをふくらませた時、頭の中で常に豪快なコントラバスが全体を支えていることに気付き、「コントラバスはどうしても欲しい」という思いが強くなっていきました。
そんな経過をたどり曲作りを進めていきました。
曲は、3つの楽章からなり、それぞれ、[中くらい] - [ゆったり] - [速く]、という3つの日本のリズムによる組曲という構成になっています。
1曲目は、私たちの心の奥底にある懐かしいメロディーがサックスとマリンバの掛け合いによって提示され、2曲目はマリンバの抑揚のある表現力を、3曲目は打楽器とコントラバスを含む演奏者全員の激しいリズムによる勇壮な日本の祭りの様子をあらわしています。
作った時にあまりにも「和」を意識したため、タイトルはあえて日本語でなく英語で、というのが作った時の気持ちだったので英語によるタイトルをそのまま残しました。
サクソフォンパートは音域的にはソプラノサックスを基準にしています。したがって第1楽章と第3楽章はソプラノを使用することが望ましいですが、アルトでの演奏も可。第2楽章はアルトサックスで演奏するか、またはソプラノで柔らかい音色を思い描いて演奏してくださるのも良いでしょう(その為にスコアはアルトサックスで載せてあります)。(川辺真)
【編成】
第1楽章
Soprano Saxophone in Bb
Marimba
Percussion 1: Suspended Cymbal, Tom-toms or Shimedaiko, Temple Blocks
Percussion 2: Timpani, Bass Drum, Tenor Drum, Small Wadaiko or high pitch percussion, Vibraphone, Wood Blocks, Finger Cymbals, Wind Chime
String Bass
第2楽章
Alto Saxophone in Eb
Marimba
Percussion 1: Suspended Cymbal, Temple Blocks, Triangle, Small Chinese Cymbal
Percussion 2: Vibraphone, Maracas
String Bass
第3楽章
Soprano Saxophone in Bb
Marimba, Bongos
Percussion 1: Small Chinese Cymbal, 4 Toms or Shimedaiko, Temple Blocks, Metal or Chanchiki
Percussion 2: Timpani, Tenor Drum or Small Wadaiko, Bass Drum or Large Wadaiko, Metal or Cowbell
String Bass