華やかで軽快、おしゃれな金管八重奏の作品です。各楽器に聴かせどころがあり、どのパートも楽しく演奏できます。コンテストはもちろん、ロビーコンサートにもおすすめです。

【曲目解説】
金管8重奏という編成は、ダイナミックスや音域のレンジも十分に広く、輝かしい音色を持っています。また、運動性も高く、音楽を表現する上でとてもバランスの良い編成です。そして金管楽器の色は、お祝いの時に一番似合うお酒、シャンパンの色を連想させます。私はこの曲を委嘱された時、最初から華やかで軽快な曲を書こうと思いました。我々は皆、何かのお祝いや、親しい友人達と持つ時間など、心から嬉しく楽しい時間に浸る時があります。この華やいだ雰囲気を表現するために、全体にジャズ・イディオムを散りばめて音楽にしました。曲は早いテンポの楽しいテーマで始まり、やがて静かな中間部に入ります。ここではトロンボーンが優しい旋律を歌います。そして最初の華やかなテーマが再現され、そのまま盛り上がりつつ曲を終わります。この曲を聞いて、何か楽しい気持ちや活力を感じていただければ作曲家として幸いです。（真島俊夫）