【曲目解説】
現在注目の若手作曲家・石毛里佳の小品。透明感のあるサウンドやリズムの掛け合いが楽しい作品です。音楽的な仕組みは明快ですので中高校生から取り組める作品です。E♭、アルト、コントラアルトクラリネットを加えてサウンドに広がりをもたせた8重奏版での登場です。

この曲はクラリネット5重奏として文教大学吹奏楽部の委嘱により作曲したもの、8重奏版は同じ内容を拡大編成にして「佐川聖二クラリネットオーケストラ　コンチェルト・ダモーレ」のためにリサイズしたものです。曲中に何度も出てくるメロディーが伴奏やテンポ、リズムの変化に伴って現れる様子を「願いをこめる」仕草にイメージして作曲しました。
冒頭は柔らかく透明感のあるメロディーから始まり、中間部はテンポも速くなり変拍子も伴ってリズミカルな場面に移ります。後半はドライブ感あふれた速いテンポのままリズムの掛け合いをしながら最初のメロディーが再び現れたのち終結します。（石毛里佳）

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