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【スタディスコア】 リグ・ヴェーダ 天地創造への賛歌
清水大輔 作曲
演奏時間 約11:30
グレード:4+
【スタディスコア】とはレンタル楽譜のスコアのみを販売するものです。
作品をより深く理解するための楽曲研究に、またレンタル楽譜を申込む前にスコアをみて確かめたい方にお役立て頂けます。
演奏の際はレンタル楽譜のお申込みページからレンタル契約の上ご利用下さい。
※スタディスコアは閲覧および楽曲研究を目的としておりますので、スタディスコアを使用しての演奏(電子オルガン含む)、編曲など実演目的でのご利用は固くお断りしております。何卒ご理解の程お願い申し上げます。
演奏の際はレンタル契約が必要です。
レンタル楽譜のお申し込みはこちらよりお願いします。
曲目解説
この作品は2018年、浜松交響吹奏楽団より委嘱を頂き翌年の2月に完成した11分ほどの作品。
タイトルであるリグ・ヴェーダとは3300年前(紀元前12世紀)に編纂された書物です。
1028にもなる歌の中で私は『Creation(宇宙創造の賛歌)』を今作の題材にしようと思いました。リグとは『讃歌』、ヴェーダは『知識』を意味し決して宗教的な文章では無く、ある意味神さえも超越した世界観を手に入れたような内容で、私自身大変な驚きと感銘を受けました。
文章は7つに分かれており、以下のようなものです。
一 世界が生じる前
時空も存在せず
如何なる物質も無かりき
遥か昔、何かが発動し、時空が生じぬ
二 太初の世界
消滅と発生を繰り返しぬ
光は届かず、しかして闇との区分も無し
物質を構成する源は、他力によらず自ら動く
三 世界に相互関連の輪が取り巻きぬ
非対称が生まれ、上下の区別生ず
能動的力ありき、受動的力、またありき
物質は分化を繰り返す
四 人の目に見えぬものが世界に満つ
その一切は標識なき波なりき
空虚の中より発現しつつあるもの有り
物体は熱の力により出生せり
五 原初の生命の生ぜしとき
原始の意識が現れり
意識は思考の主たる源となりき
神秘を感ぜし者は、有の起源を無に発見せり
六 誰か正しく知る者ぞ、誰かここに宣言しうる者ぞ
現象の創造はいずこより生じ、いずこより来たれる
如何なる神も創造されたるは、世界の創造より後なり
しからば、誰が創造のいずこより起こりしかを知る者ぞ
七 この創造はいずこより起こりしや、そは誰によりて実行せられたりや
あるいはまたしからざりしや
世界の外にありて世界を監視する者のみ実にこれを知る
あるいは彼もまた知らず
私はこの文章を断片的に、変則的に使いイメージを膨らませて作曲しました。壮大で非常に大きな世界観を感じ取っていただければ幸いです。
後半に登場する旋律は題材を考慮しつつも委嘱を頂いた当初音楽監督である浅田さんから頂いたテーマ『絆』、『愛』、そして浜響吹さん(愛称を込めて)への感謝の想いを強く込めた旋律でもあります。最後になりますがこのような曲を書く素晴らしい機会を下さった音楽監督である浅田 享様、浜松交響吹奏楽団の皆様に心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。(清水大輔)
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曲目解説
この作品は2018年、浜松交響吹奏楽団より委嘱を頂き翌年の2月に完成した11分ほどの作品。
タイトルであるリグ・ヴェーダとは3300年前(紀元前12世紀)に編纂された書物です。
1028にもなる歌の中で私は『Creation(宇宙創造の賛歌)』を今作の題材にしようと思いました。リグとは『讃歌』、ヴェーダは『知識』を意味し決して宗教的な文章では無く、ある意味神さえも超越した世界観を手に入れたような内容で、私自身大変な驚きと感銘を受けました。
文章は7つに分かれており、以下のようなものです。
一 世界が生じる前
時空も存在せず
如何なる物質も無かりき
遥か昔、何かが発動し、時空が生じぬ
二 太初の世界
消滅と発生を繰り返しぬ
光は届かず、しかして闇との区分も無し
物質を構成する源は、他力によらず自ら動く
三 世界に相互関連の輪が取り巻きぬ
非対称が生まれ、上下の区別生ず
能動的力ありき、受動的力、またありき
物質は分化を繰り返す
四 人の目に見えぬものが世界に満つ
その一切は標識なき波なりき
空虚の中より発現しつつあるもの有り
物体は熱の力により出生せり
五 原初の生命の生ぜしとき
原始の意識が現れり
意識は思考の主たる源となりき
神秘を感ぜし者は、有の起源を無に発見せり
六 誰か正しく知る者ぞ、誰かここに宣言しうる者ぞ
現象の創造はいずこより生じ、いずこより来たれる
如何なる神も創造されたるは、世界の創造より後なり
しからば、誰が創造のいずこより起こりしかを知る者ぞ
七 この創造はいずこより起こりしや、そは誰によりて実行せられたりや
あるいはまたしからざりしや
世界の外にありて世界を監視する者のみ実にこれを知る
あるいは彼もまた知らず
私はこの文章を断片的に、変則的に使いイメージを膨らませて作曲しました。壮大で非常に大きな世界観を感じ取っていただければ幸いです。
後半に登場する旋律は題材を考慮しつつも委嘱を頂いた当初音楽監督である浅田さんから頂いたテーマ『絆』、『愛』、そして浜響吹さん(愛称を込めて)への感謝の想いを強く込めた旋律でもあります。最後になりますがこのような曲を書く素晴らしい機会を下さった音楽監督である浅田 享様、浜松交響吹奏楽団の皆様に心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。(清水大輔)