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「トリトン」を再構成し「二面性」を表現した作品。
2010年度吹奏楽コンクール全国大会で市立柏高校が演奏し話題に。

曲目解説
この曲は東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作の《トリトン》全3楽章から、2楽章の一部と1楽章の大部分に、若干の新しい部分を加えて、序奏とアレグロ的なかたちに再構成したものです。
もとの曲では、「トリトン」がギリシャ神話の海の神であることから、海のイメージをあらわしつつ、そこに音楽を学ぶ若い人たちへのメッセージを重ねたところがありましたが、こちらの曲ではその前者にしぼっています。トリトン神の吹く法螺貝は荒らしく波を立てたり、鎮めたりするのだそうで、その対比に焦点をあてた曲になりましたので「デュアリティ(二面性)」と名付けたわけです。発想のもとは、そういった海のイメージではあるのですけれど、とくにそれにしばられることなく、みなさんそれぞれに、いろいろな「二面性」を感じつつ演奏してもらえると嬉しいです。(長生 淳)


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●「トリトン・デュアリティ」「トリトン・エムファシス」「トリトン・リユニオン」の違いについては、CAFUA NOW !『保存版 ! 長生 淳「トリトン」比較解説』をご覧ください。