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【スタディスコア】 プリオシンコーストの幻想
福島弘和 作曲
演奏時間 約6:30
グレード:3+
【スタディスコア】とはレンタル楽譜のスコアのみを販売するものです。
作品をより深く理解するための楽曲研究に、またレンタル楽譜を申込む前にスコアをみて確かめたい方にお役立て頂けます。
演奏の際はレンタル楽譜のお申込みページからレンタル契約の上ご利用下さい。
※スタディスコアは閲覧および楽曲研究を目的としておりますので、スタディスコアを使用しての演奏(電子オルガン含む)、編曲など実演目的でのご利用は固くお断りしております。何卒ご理解の程お願い申し上げます。
演奏の際はレンタル契約が必要です。
レンタル楽譜のお申し込みはこちらよりお願いします。
曲目解説
2007年に千葉県立松戸矢切高校の委嘱により作曲しました。「何か希望が持てる曲」と承り作り始めましたが、「矢切」の言葉から想像をふくらませ、「矢切の渡し」から「水面に見え隠れする朽ちた杭(澪標)」を連想し、そこから「みをつくしの列をなつかしくうかべ」で始まる宮沢賢治の詩「薤露青(かいろせい)」にたどり着きました。この詩は妹の死を詩の内容にする事を避けてきた宮沢賢治が初めてその内容に触れたもので「銀河鉄道の夜」に結びつく一連の詩とされています。矢切高校は平成23年には統合のため消えてゆく学校で、消えてゆく儚さとその中から未来へ結びつく希望が、「薤露青」と重なりました。「プリオシンコースト」はその詩の中に出てきます。曲のほとんどが6/8拍子ですがこれは「矢切の渡し」や「プリオシンコースト」から連想した舟歌だと思ってください。船を漕ぎながら遠くに旅立つイメージで、p(ピアノ)のフレーズは小波に揺られ、f(フォルテ)のフレーズは大波に揺られるイメージで演奏していただければと思います。途中には嵐(Tempestosoからの小節)もありますが、それも乗り越えて(Amorosoからの小節)未来に輝いて(Brillanteからの小節)いただければと思います。
(福島弘和)
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2007年に千葉県立松戸矢切高校の委嘱により作曲しました。「何か希望が持てる曲」と承り作り始めましたが、「矢切」の言葉から想像をふくらませ、「矢切の渡し」から「水面に見え隠れする朽ちた杭(澪標)」を連想し、そこから「みをつくしの列をなつかしくうかべ」で始まる宮沢賢治の詩「薤露青(かいろせい)」にたどり着きました。この詩は妹の死を詩の内容にする事を避けてきた宮沢賢治が初めてその内容に触れたもので「銀河鉄道の夜」に結びつく一連の詩とされています。矢切高校は平成23年には統合のため消えてゆく学校で、消えてゆく儚さとその中から未来へ結びつく希望が、「薤露青」と重なりました。「プリオシンコースト」はその詩の中に出てきます。曲のほとんどが6/8拍子ですがこれは「矢切の渡し」や「プリオシンコースト」から連想した舟歌だと思ってください。船を漕ぎながら遠くに旅立つイメージで、p(ピアノ)のフレーズは小波に揺られ、f(フォルテ)のフレーズは大波に揺られるイメージで演奏していただければと思います。途中には嵐(Tempestosoからの小節)もありますが、それも乗り越えて(Amorosoからの小節)未来に輝いて(Brillanteからの小節)いただければと思います。
(福島弘和)