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【スタディスコア】幻想交響曲より 第5楽章「サバトの夜の夢」
L.H.ベルリオーズ 作曲 天野正道 編曲 演奏時間 約10:00 グレード:5
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【スタディスコア】幻想交響曲より 第5楽章「サバトの夜の夢」

L.H.ベルリオーズ 作曲 天野正道 編曲 演奏時間 約10:00 グレード:5

【スタディスコア】とはレンタル楽譜のスコアのみを販売するものです。
作品をより深く理解するための楽曲研究に、またレンタル楽譜を申込む前にスコアをみて確かめたい方にお役立て頂けます。
演奏の際はレンタル楽譜のお申込みページからレンタル契約の上ご利用下さい。

※スタディスコアは閲覧および楽曲研究を目的としておりますので、スタディスコアを使用しての演奏(電子オルガン含む)、編曲など実演目的でのご利用は固くお断りしております。何卒ご理解の程お願い申し上げます。

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曲目解説
ベートーヴェンの没後僅か3年目に作曲された幻想交響曲は、あらゆる意味でそれまでの交響曲の概念を覆した、当時としてはとても前衛的な音楽でした。
例えば、この曲は歴史上最初の標題、描写音楽と言えます。ベートーヴェンの田園交響曲も確かに標題が付いていますが、決して純音楽の範疇を超えてはいません。後にこの手法はリストなどを始め、多くの作曲家に受け継がれていきます。また、革新的なアイデアとして“イデー・フィクス”(固定観念、固定楽想)という、一つのメロディー(恋人の描写)を各楽章の各場面で登場させている、ということです。後にこの手法は「ライトモティーフ」としてワーグナーに受け継がれ、現代では映像音楽でも登場人物のテーマとして当たり前に使われています。また、かつて無かった巨大なオーケストラ編成、天才的な管弦楽技法なども後世に多くの影響を及ぼしています。
曲の内容ですが、ベルリオーズが以下のようなコメントを楽譜に書いています。「病的な感受性に富んだ若い芸術家が恋に破れ、アヘンを飲んで自殺を図る。アヘンの量が足りず彼は死に至らず、重苦しい眠りの間奇怪な幻想を体験する。感覚や記憶は音楽的な想念に変化し、恋人は一つのメロディーとなり、彼にまとわりつく“イデー・フィクス”となる」実際に大失恋をしたベルリオーズはその体験を偉大な作品に仕上げたのです。
1楽章では可憐な描写になっていたこの“イデー・フィクス”が5楽章「サバトの夜の夢」では魔女のメロディーに変化し、地獄の鐘が鳴り、死の描写としてグレゴリア聖歌、レクイエムの「怒りの日」がバソンとオフィクレド(現在はチューバで代用)で奏でられます。
ベルリオーズ弱冠27歳の時に書いた傑作です。(天野正道)
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