こんにちは!
先日関東地方には春一番が吹き、気がつけば「暑さ寒さも」といわれるお彼岸ですね。
本日は3月28日(金)レンタル開始となる新譜のご紹介をしていきます!
「白檀
?ポリテンポ、ポリトナール、ポリリズム及び多次元的ミクロアンサンブル集合体のためのサウンドスケープ?」
/ 天野正道
演奏時間:約7分
レンタル価格:25,000円(税別)
CAFUAセレクション2013に収録された「緑?微分音、クラスター及び音密度収束と拡散の為のエチュード?」と同じく、神奈川県にある、綾瀬市立北の台中学校吹奏楽部からの委嘱作品となります。
長いタイトルでびっくりされましたか?
このタイトルに、作品の内容が如実に表されている…ということなので、ちょっと見てみましょう。
まず、3回も出てくる「ポリ」という接頭辞ですが、日本語では「複、複数」という意味になります。これをふまえて、
「ポリテンポ」は、複数の異なるテンポの音楽が同時展開すること、
「ポリトナール」は、複数の異なる調性の音楽が同時展開すること、
「ポリリズム」は、拍の一致しない複数のリズムが同時(以下略)
という感じにとらえて頂くと良いかと思います。
「多次元的ミクロアンサンブル」については、後ほど触れます。「サウンドスケープ」は「音風景」ですね。
曲は三つのパートに分かれており、すべて続けて演奏されます。
Part1は、テンポなし、調性なしと言えるかなり現代的な部分で、ハーモニックパイプを用いた響きなどは、特に、風鳴りのような音の響く不思議な「風景」を感じさせます。
Part2はバンドをいくつかの小さなアンサンブルグループに分け、それぞれが独立して演奏を行います。それらが同時展開していくことが、つまり「多次元的ミクロアンサンブル」なわけです。
その様は、まるで「商店街」もしくは「カーニバル」のようだと天野氏は語っています。
商店街を歩いて抜けていくと、それぞれのお店のBGMが、近くのお店からは大きく、遠くの店の音は小さく聞こえる。
カーニバルでは、行列に音楽を演奏するグループがいくつかあって、あるグループが近くに来るとその音が大きく聞こえ、遠くのグループは小さく聞こえてくる、
そんな音風景を描いています。
Part3は、特に前半は正統派のジャズスタイルとなっています。酔って少し気怠いような、アンニュイな“雰囲気”も大事にしながら演奏してみましょう。
舞台上での楽器の配置が明確に決められており、その配置から生まれる音響効果にもぜひご注目頂きたいと思います。
音楽的にも視覚的にもインパクトあり! 小編成で、ちょっと攻めた作品に挑戦してみたいバンドにおすすめです!
天野正道「白檀~ポリテンポ、ポリトナール、ポリリズム及び多次元的ミクロアンサンブル集合体のためのサウンドスケープ~」は、こちらのCDに収録されています。
CAFUAセレクション2014 吹奏楽コンクール自由曲選 「PN/チェコ組曲」
演奏:海上自衛隊東京音楽隊
CACG-0214
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本日も最後までお読み頂きありがとうございます!
次回もどうぞ、お楽しみに♪
楽譜事業部
高橋