こんにちは!いつしかすっかり涼しくなってしまいましたね。
夏のアンサンブル新譜発売を経て、ソロ楽譜のシリーズを再開していきたいと思います!
本日は、明日10月15日発売となる、天野正道作曲のフルートソロ2作品をご紹介していきます♪
◆天野正道作曲「交響組曲第3番“GR”より4楽章 フルート&ピアノ版」
あーもう言わずと知れた”GR”の名旋律が、天野氏と特に縁深いフルートのソロ楽譜となって、
いつでも買って演奏できるようになったわけですね^^
ソロフルートばかりにメロディがあるのではなく、ピアノが主旋律を受け持つ部分もあり、そんな時フルートはそよ風のような装飾を奏でていたりして、そういったメロディの受け渡し、役割の入れ替わり、コンビネーションもこの楽曲を奏でる楽しみのひとつになっています。
ところで、この作品はもともと管弦楽や吹奏楽の響きを想定して書かれた音楽があって、その全てをフルートとピアノの二人だけで奏でようというのですから、多少頑張らないといけない部分はあります^^;;
特にピアノパートは、声部の繋がりを明らかにするための記譜になっている部分が多いですし(1本の五線に上向きと下向きの音符が同時に書かれているなど。バッハのシンフォニアのような多声音楽の楽譜を想像して下さい)、壮大な響きを再現するために、「これ腕2本、指10本で弾けるのかな?」と一瞬考えてしまいそうになっている部分も何箇所かあります。
実は出版準備中にも、楽譜担当者の立場から「これ大丈夫でしょうか?」と天野先生に聞いてみたんです。
そうしたら天野先生は「今まで何人も弾いてきたから大丈夫!」とおっしゃりつつも、弾き方に迷ってしまうかもしれないピアニストのために、少しヒントを追加して下さいました。
それが、楽譜中ところどころに記された”m.d.”、”m.g.”の指示です。
“m.d.”は”main droite(マン・ドロワト)”の略で「右手」、
“m.g.”は”main gauche(マン・ゴーシュ)”の略で「左手」という意味になっています。
さすがのフランス語ですね~!
大変さも多少ありますが、それよりもオケや吹奏楽のサウンドをイメージしながら、柔軟な心持ちで、この気持ちいい〜音楽を楽しんで頂ければと思います。奏でる人も聴く人も、どうかこの作品とともに清々しい時間をお過ごし下さい!
本当は、2曲同時発売なので2曲ご紹介したいところなのですが、どちらもかなり長い文章になってしまいましたので、次の曲紹介は改めて投稿させて頂きます!
どうぞお楽しみに!