5月リリースのアルバム紹介もこちらで終わりです。最後の作品はこちら。
「威風堂々」
神奈川大学吹奏楽部
客演指揮/保科 洋
指揮/小澤俊朗
定価 2,667円(税抜) CACG-0233
【曲目】
1. 祝典前奏曲 作品61 (リヒャルト・シュトラウス)
2. バンドのためのディヴェルティメント (兼田 敏)
3. 鳳凰が舞う -印象、京都 石庭 金閣寺 (真島俊夫)
4. ゴールデン・ジュビリー (ジョン・フィリップ・スーザ/編修 : フレデリック・フェネル)
5. 古祀(1998年 改訂版) (保科 洋)
6.7. バレエ音楽「三角帽子」パート2 (マヌエル・デ・ファリャ/編曲 : 保科 洋)
8. 行進曲「威風堂々」第1番 作品39 (エドワード・エルガー)
なんと言っても、サントリーホールでの第50回定期演奏会。
サウンドも今まで以上の美しさで、音楽が広がっていく心地よさが体感出来ます。
1曲目はシュトラウスの「祝典前奏曲」。
オルガンソロから始まる、豪華なオープニングです。
未来を見据えた、祝典ながらも“前奏曲”というのが神大のセンス。
神大にゆかりのある兼田敏氏と真島俊夫氏の曲に、スーザの自身の指揮者生活50周年を祝って作曲された「ゴールデン・ジュビリー」。
そしてこちらも神大と親交の深い保科洋氏を客演指揮に迎え、「古祀」と「三角帽子」を披露。「三角帽子」は4年前に披露したパート1に続く、パート2です。
さて、定期演奏会に行かれた方は驚かれたことでしょう。
そうです。当日メインで演奏した「ローマの松」を収録しておりません。
最後の「威風堂々」はアンコールで演奏された曲ですが、OBOGや学生の合唱とオルガンが入り、これまでの神大の歴史を物語るような壮大な演奏にとても大きな感動を覚えました。
そのためこの曲をどうしても入れたいと提案し、結果メイン曲が外れることに。
(パルス東京さんが7月1日リリースするDVDには、ローマの松も収録されています)
また、当日演奏されていた生徒さんよりもサントリーホールに興奮していたのはOBOGの皆さん。リハーサルの合間にステージに上がり、携帯のカメラでホールを撮影している方も多く見られました。
(気持ち、ものすごく分かります)
そして今回は神大のCD史上初、ジャケットの裏表紙に集合写真を入れてみました。
普段裏で支えているコーチ陣、スタッフ、司会者、そして保科氏を交えての貴重な集合写真です。
「寄港地」でオリジナルアルバムが10作目となり、何か記念になることがしたい、と先生方に申し出たことがありました。
その時は、お客様にとってはいつも通りのCDだからとのご意向だったので、いつも通りリリースをさせて頂きました。
今回は、少しながら記念らしいことが出来たかなと、個人的には満足しています。
(ただ、ジャケット案の話をした時に“漢字が良い”とご提案頂いたのには、浜響吹さんとかぶる…!と頭が真っ白になりましたが)
裏話ばかりになってしまいました。
とにかく間違いなく神大の歴史に残る名演となった「威風堂々」、是非聴いて頂きたいです。
text by 制作部