続きまして、近年アンサンブルコンテストの全国大会でもその作品がよく聞かれるようになった、松下倫士(まつしたともひと)の作品を、どーんと4曲ご紹介いたします!
【木管8重奏】
3つの幻影 / 松下倫士
定価4,410円(税込)
CEM-048
サクソフォーンを組み合わせた木管8重奏は、松下氏の得意とするところ。ダイナミックレンジの広さと機動力にも優れています。
「3つの幻影」では、シェイクスピアの戯曲「マクベス」を題材に用いました。主人公「マクベス」の夫人に焦点を当て、その心情の変化などを劇的に描き出しています。
【木管8重奏】
道化師の詩 / 松下倫士
定価4,410円(税込)
CEM-049
先の作品と同じ木管8重奏ではありますが、編成内容はサックスをソプラノを除く3本にして、高音木管楽器を増やしました(フルートx2、エスクラリネット、Bbクラリネットx2)。
軽やかさを活かす、編成と楽曲内容となっています。
道化師の詩の「詩」は「うた」と読みます。
周囲の人を楽しませてくれる道化師、ひとり静かに休息を取る道化師の表情を描いています。
全体的に楽しげで、親しみやすい作品です!
【金管8重奏】
「祈りの海へ」より Ⅰ.プレリュード Ⅱ.失われた時間 / 松下倫士
定価4,410円(税込)
CEM-050
今回は、全4楽章構想の第1楽章と第2楽章をまずご紹介させて頂きます。
この作品は東日本大震災の後に書かれたもので、作曲者自身何度か被災地に足を運んでおり、様々な想い・祈りを込めて作曲したと語られています。
第1楽章はあたり一面に広がる大海原をイメージして荘厳な響きを持たせ、
第2楽章は現代的で緊張感のあるアンサンブルとなっています。
【木管・金管8重奏】
錨を上げて / 松下倫士
定価4,410円(税込)
CEM-051
松下倫士4作品、最後にご紹介するのは木管楽器と金管楽器の混成8重奏です。
フルート、クラリネットx2、バリトンサックス、トランペットx2、ホルン、トロンボーンと、やや軽めながら華やかで好バランスの作品となっております。
コンセプトは、「思わずワクワクするような、元気が出る曲」。
題名からもわかる通り、前に向かって歩みだしていく様子を描いています。
演奏者も聴衆も、楽しい気分になり元気をもらえる、ポジティブなパワーを持つ作品です。
次の記事ではクラリネットアンサンブルの新譜をご紹介します!